|
|
はじめまして。
「おめっちゃ、ちんちゃいときからがんねぼうっだったっけが、いづまでもよかろさんじゃしゃああんめぇよ。」
わかりますか?
【がんねぼう(がんねぇぼう)】の語源は「頑(意地、意気地)+ねぇ(無い)+坊(幼い男の子)」で「頑の無い坊や」、即ち「意気地無しの男の子」、「甘えん坊」というような意味です。
【よかろさん(よかろうさん)】は水戸藩の第10代藩主、徳川慶篤が尊王か佐幕かで藩論が二分する幕末の難しい藩内情勢の中、家臣たちからの献策を何でもかんでも「よかろう」と裁可したために「よかろう様」と陰口を叩かれたことから、優柔不断な者に対して言われるようになりました。同時期の長州藩主である毛利敬親が下からの献策に対してどんなことにでも「そうせい(そうしろ)」と受け答えし、藩士たちから「そうせい候」と揶揄されたのと似ています。
この時期に水戸と長州は非公式の同盟を結びます。水戸が旧体制を壊して長州が新体制を築く。だからこそ水戸天狗党の旗印は“魁”です。この水長同盟はドラマチックでもあり、水戸にとっては大変な悲劇の幕開けでもあるのですが、互いの藩主に主体性が欠けたことが要因の一つとなる「よかろう様-そうせい候同盟」だと思うと、不謹慎ですが苦笑してしまいます。
【おめっちゃ(おめぇっちゃ)】は「お前は、お前って、貴方は、貴方って」
【ちんちゃい】は「小さい、幼い」
【しゃああんめぇ(しゃーあんめぇ)】は「仕方ない、仕様がない、しょうがない」です。
そんなわけで冒頭の科白は以下のような意味になります。
「貴方は幼い頃から甘えん坊でしたが、いつまでも優柔不断では仕方ありませんよ。」
..2008/ 4/25 01:08:21(金) [2641]
|