Tシャツの茨城弁解説:第4回…オッチンジャー/コワイ/ヨーイダネ

2017年の新作Tシャツ「茨城弁スペシャル」のデザイン完成を記念して、プリントされた茨城弁を毎回3つずつ紹介するシリーズの4回目になります。

※茨城弁スペシャルTシャツの予約販売をスタートしました

オッチンジャー =I’m dying

今回のTシャツの中で一番わからないと言われた言葉が、この「オッチンジャー」。

それもそのはず、まず基本形の「おっちぬ」自体がそれほど使われていない言葉です。かろうじて年配の方が使っている程度で、若者の口からはさすがに出てこない言葉でしょう(笑)。

意味は「死ぬ」ですね。「おっぱじめる」なんかと同じ成り立ちで、接頭語の「おっ」+「死ぬ」=「おっちぬ」です。

今回はさらにひねって「死んじゃう」という意味にして「おっちんじゃう」→オッチンジャーに。これは表記が戦隊モノっぽかったり、発音も日本語っぽくなかったりで、面白いんじゃないかと思いました。

まあ、このTシャツに限らずなんですが、茨城弁のグッズを作ると必ず言われるのが「うちのほうの言葉と違う。きっと県西の方言だろう」という一言なんですね(苦笑)。たしかに茨城といっても広いので使う/使わない、微妙に言い方が異なるという地域差、そして、何より個人差が大きいわけなのですが、そもそもマニアックな表現を選んでいるので、うちのほうで使わないとかそういうことじゃなくて、そもそも県西でも知ってる人はさほど多くないという・・・(笑)。

つまり、何が言いたいかというと、言葉の選び方においてはメジャーだから選んでるわけじゃなくて、その茨城弁または英訳が面白いから選んでいるということなんです。逆に、この言葉の選び方、目の付け所が茨城王のオリジナリティであって、そこが他の方言グッズとの一番の違いなんだと自負しております。

話が脱線しましたが(笑)、英訳は現在進行形を使った「I’m dying」。直訳すると「私はもう死んでいる」的な・・・。これで「死にそう」という意味なんですね。

例:「はー、おっちんじゃーべ」 →「もう、死んじゃうだろう」

 

コワイ =I’m beat

こちらはメジャーな茨城弁で、「おそろしい」という意味ではなく「疲れた」「しんどい」ですね。

英訳は「I’m tired」でもよかったのですが、アメリカのスラングで「I’m beat」にしてみました。

ちなみにコワイは他に「硬い」という意味でも使われます。赤飯のことを「こわめし」と言ったりしますが、これは「おこわ」と同じ語源で、「硬いごはん」という意味ですね。もち米を使っているので、通常のうるち米と比べると硬いからでしょうね。

例:「おら、はーこわくってだいだ」 →「私はもうヘトヘトでダメだ」

 

ヨーイダネ =Not easy

ヨーイダネの「ヨーイ」は漢字で書くと「容易」で、「簡単」という意味ですね。なので、「容易だね」=「簡単だね」と勘違いされやすいですが、これは間違いです!「ダネ」は「じゃない」という意味なんですよ。

よく使う表現で「やんだねーよ」というのがありますが、これは「やるんじゃないよ」という意味で、ヨーイダネもこれと同じ用法ですね。

ですので、容易だね=「簡単じゃない」という標準語訳が正解。英語で「Not easy」ですね。

わかりにくいので「ヨーイジャネ」にしたほうがよいという意見も何件かいただいたのですが、茨城弁と考えた場合に「容易じゃね」だとあまりにライトすぎるんですよね。じゃない=「じゃね」って茨城じゃなくても言いますから。なので、Tシャツに掲載するという条件で考えた場合、どうしてもヨーイダネにする必要があったわけです。

例:「よーいだねーな、こら」 →「簡単じゃないね、これは」

 

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