茨城が香る石鹸(後編)

前回の記事「茨城が香る石鹸(前編)」は、茨城の6つのエリアの香りにちなんだ商品開発のお話でしたね。その中で、私がプッシュする商品は石鹸(せっけん)で、ベースとなる案を紹介しました。
今回はそのベース案をさらに発展させ、さらに、去る8月22日の会議(ワーキング委員会)で出た案なども織り交ぜつつ、より具体的な商品イメージを考えてみたいと思います。

まず、私が提案した石鹸の案のポイントは主に以下の2点です。
①「馨る茨城」シリーズ(仮称)のような全体のブランド名を付け、各地域をイメージさせる香りを使った数種類のラインナップとする。
②使用する素材(香り)よりも、大子や大洗など地域名とその地域の持つイメージを前面に出す。

ここで自分の考えを掘り下げる前に、他の委員さんのアイデアを一つ紹介したいと思います。

私が一番面白いなと思ったのは「びっぐふっと」さんが会議で提案された「茨城・和の五香」という切り口。
個々の商品名は、大子は「瀧(たき)」、笠間は「」、大洗は「轍(わだち)」、つくばは「」など、漢字一文字にするというものでした。
それぞれの地域のイメージをわかりやすく表し、さらに和のテイストが強調されていて素晴らしいですね。

具体的にどんな香りを使うかというところまでは触れられていなかったと思いますが、この案を聞いて、ネーミングや切り口を工夫すればいくらでも魅力的な商品を作れるんではないかと感じました。

では、このびっぐふっとさんのアイデアを私なりにアレンジしつつ、ベース案から発展させてみましょう。
すると、↓こうなりました。

ネーミング例:「大子 森林(もり)が馨る石鹸

ちょっと商品名が長い気もしますが、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」のような大ヒット商品もありますし、ネーミングによってはむしろ目立ちますので、あまり神経質になる必要はないでしょう。

大子は「大子 滝が馨る石鹸」もありかもしれません。
ただ、森の場合は香りの成分としてヒノキ、スギ、ヒバなどを使って森林の香りにできますが、滝の香りの場合、これといってピンとくる香りがないのがネックです。

あとは、「大子」を「奥久慈」に変えるのもいいかもしれません。

奥久慈 森林が馨る石鹸」「奥久慈 滝が馨る石鹸

あとはびっぐふっとさんのようにわざと難しい漢字で・・・

奥久慈 瀧が馨る石鹸

長野よりも信州といったほうが観光のイメージが強くなるのと一緒で、「奥久慈」と聞くと、観光のイメージがするのは私だけでしょうか?
奥久慈茶」という日本最北端のお茶もありますし、奥久慈というネーミングにはいいイメージを持っています。

では、このネーミングの法則を他にも当てはめてみます。

大洗 海が馨る石鹸」または「大洗 潮(しお)が馨る石鹸

笠間 土が馨る石鹸」または「笠間 大地(つち)が馨る石鹸

行方 山百合が馨る石鹸」または「行方 里山(さと)が馨る石鹸

八郷 果樹が馨る石鹸」または「八郷 果実が馨る石鹸

つくば 宇宙が馨る石鹸」または「つくば 宇宙(そら)が馨る石鹸

茨城 薔薇が馨る石鹸」または「茨城 茨(ばら)が馨る石鹸

いかがでしょうか?

統一感を重視するなら、漢字の読みを2字に統一すべきですかね。
森ではなくて森林で「もり」と読ませるのは、「馨る」という字が難しいので「ふりがな」が必ず必要になりますから、他の字もふりがなをつけることを想定して、わざわざ「森林」と書いて「もり」にした方がバランスがよいと判断しました。

そうなると、次の組み合わせがよりベターでしょうか。

①大子:森林(もり)
②大洗:海(うみ)または潮(しお)
③笠間:大地(つち)
④行方:里山(さと)
⑤八郷:果樹(かじゅ)
⑥つくば:宇宙(そら)
⑦茨城:茨(ばら)

①大子は滝よりも森林の方が香りをイメージしやすいですね。

②大洗は迷いますね。どちらでもOKでしょう。

③笠間は笠間焼きの土の成分を香りとして使えるかどうかにかかっています。

④行方は山百合の香りを使うことは決まっていますが、山百合をそのまま名前に使ってしまうと、このラインナップでは具体的すぎて浮いてしまいますね。
また、行方の委員の方がおっしゃるには、山百合の香りはきついので、里山からほんのりと山百合が香ってくるくらいのイメージがいいということだったので、里山と書いて「さと」と読ませてみてはどうかと思います。

⑤八郷は前回提案したフルーツの香りということで「果樹」。

⑥つくばはちょっと強引なのですが、宇宙と書いて「そら」と読む。ガンダムの影響です(笑)。
ただ、頭に作用する香りの成分を使うということがすでに決まっているのと、宇宙の香りって一体何なんだ?という問題がありますので、現実的にはなかなか難しいです。
会議でも筑波は別枠でいいかなという話があったので、あえてラインナップに加えずに、単一商品として出すことも考慮に入れておきましょう。

⑦会議でもバラは何かしら使いたいという話がありましたが、茨城全体の香りとしてバラも商品ラインナップに加えてもいいでしょう。

この切り口でいくと5~7種類の石鹸ができることになります。
これから商品化するにあたって、香りによっては難しいところも出てくるでしょうが、基本となるラインナップとネーミング、香りのイメージについては大体こんなところでしょうかね。

次は、石鹸のビジュアルイメージ(見た目)についても考えてみたいと思います。
ネーミングや香りのイメージと一致させるにはどんなビジュアルイメージがよいでしょうか?

私は茨城の「自然の豊かさ」や茨城の持ついい意味での「素朴さ」をあらわせるようなビジュアルがいいと思います。
都会的で高級感があってセレブな感じのものよりは、素朴で自然の風合いがあるものがいいですね。
だからといって安っぽく見せるわけではなく、都会的で人工的な高級感ではない、「本物感」というのでしょうか、パッケージデザインは無駄を省いたシンプルな美しさを演出できればと思います。

これは実際うまくいくかわかりませんが、会議の席では、昔の石鹸のような「棒石鹸」もありではないかという話が出ました。
これは長い棒状のまま販売して、自分で切って使用するというものです。
ちょっとめんどくさい石鹸ですが、「昔懐かしい」感じ、そして、無駄がなく「エコ」な感じがすると思うんですよね。
また、棒状にすることで普通に売るよりも単価が上がるという商売上の旨味もあります(苦笑)。
あとは、ネット販売ですね。ネットで石鹸を1個だけ買うとなると送料など手数料の方が高くなってしまいますから、棒状にすることで手の出しやすい価格にすることができるんです。
もちろんセット販売にすることでも同じことが可能ですが。

以上、私の描いているイメージに、会議でやりとりした内容を加え、より具体的により突っ込んだ商品イメージを描いてみました。

「馨る茨城」プロジェクトについてはまた新たな展開や香りにまつわる商品アイデアが生まれ次第、ふれていきたいと思います。
本家のブログでも記事やコメントを書いてますので、よかったら覗いてみてください。

茨城県商工会連合会 馨る茨城