常陸国のむかしの家

常陸国のむかしの家

けんちくりんのブログで見て、とても気になっていた小冊子をついに入手しました。
タイトルは『常陸国(ひたちのくに)のむかしの家』。
(社)茨城県建築士会のまちづくり委員会が作成したものです。

この小冊子は茨城県内にある「昔の家」=「古い建物」を紹介しているのですが、建物を通して茨城を紹介する企画というのは今までありそうでなかったと思うんですね。
観光後進県などと揶揄されることの多い茨城は、たしかに派手で有名な観光スポットはありません。
でも、こういう一見地味ですが何とも味わい深い場所・モノが、目立たないだけでたくさん残っているところだと思うんです。

気になる中身ですが、今回は八郷(石岡市)と真壁(桜川市)を中心とした「筑波山麓編」となっています。
詳しくは実際に小冊子で見ていただくとして、目次だけ紹介しますね。

【石岡市八郷地区】

木崎邸 ―主屋と書院、百余年の優美な寄り添い

大場邸 ―華やかな意匠は、技術の証

西光院 ―豪快な掛造り、息を呑む眺望

【桜川市真壁地区】

真壁地区の特徴

真壁まち並みマップ

村井醸造 ―天を突く煙突は、真壁一の目印

伊勢屋旅館 ―明治の「粋」が、今も建物に宿る

木村家 ―江戸時代から続く「店舗」のかたち

鈴木醸造 ―長屋門の真壁代表、堂々の立ち姿

【つくば市】

平沢官衛遺跡

【石岡市】

常陸風土記の丘

以上、建築マニア向けにたくさんの建物が掲載されているというものではなく、どちらかというと、古い建物や古いまち並みに興味を持っている方への入門編的な内容となっています。
掲載スポットを1日で周るためのタイムテーブルも付いていますので、この本を片手に筑波山麓を巡ってみるのも楽しそうです。

つくばというと最近は学園都市の中心部=通称:学園(もう死語?)とつくばエクスプレス、そして、筑波山の3点セットばかりが注目されていますが、つくば系じゃない筑波系のほうがむしろ茨城の本流なわけですから、これからは筑波系にもスポットが当たり、さらにもっとディープな茨城に目が向けられるようにしたいですね。
つくばは黙っていても発展するはず、といいますか、あまり私の出る幕もなさそうですので、むしろマイナー好きな茨城王は今はまだ脚光を浴びていないところに光を当てるような仕事をしていくべきだと思っています。

今回紹介した『常陸国のむかしの家』は筑波山麓編となっていますが、これはまた次があるということなんでしょうね。次回はどのエリアが取り上げられるのか楽しみです。