「伊豆下田で茨城を語る」の巻

先日、伊豆の下田市に出張に行ってまいりました。
観光ではなくて出張です。
茨城王の仕事はいつも県内じゃないかって?
いや、ごもっともです。
実際、過去の仕事の99.999%は茨城県内でした。
まあ、たまには都内での仕事もあるんですが、今回のように関東を離れ、しかも、泊りがけで出かけるのは初めてのことです。

それもこれも伊豆下田法人会さんから講演のご依頼をいただいたからなのですが、日本全国観光で有名な県が山ほどあるなかで、2009年度魅力的な県47位という不名誉な称号をたまわってしまった茨城から、なぜ講師を呼ぼうと思われたのかが非常に不思議でした。

観光後進県である茨城の人間が伊豆下田という日本を代表する観光地で講演してしまうというギャップ。これがまた茨城王的といえば茨城王的なのですけども(笑)。

それはさておき、一つ考えて込んでしまったのが、何を話すかということ。
参加されるのは自営業を営まれている方なのですが、観光地という土地柄を考えれば、地域というもの対する意識は非常に高いのだろうと推測されます。
そこで「まちおこし」的な話をしても、「そんなことはすでにやっていて当たり前」になってしまっては・・・汗。
また、いつものように茨城弁で笑いをとるという手も使えません。
茨城弁ネタは県内ではまさに「鉄板」で、必ず笑いがとれるというリーサルウェポンなのに、場所が静岡ではその武器が封印されたも同然です。
いうならば「陸に上がった河童」「翼をもがれたペンタゴン*注」です。

注)アメリカ国防総省ではなく、第2回超人オリンピックでウォーズマンに翼をもがれたペンタゴンのこと

さあ、茨城王はこの後どうなってしまうんでしょうか?
↓続きはこちら↓

そんなこんなで不安を抱えながら内容を考えていったのですが、最終的に決めたのは、「自分のやってきたこと」を話すこと。
茨城王というサイトを立ち上げ、茨城のローカル情報を発信する中で得たコツやノウハウを中心に、「ネット」と「地域」を活用したビジネス構築のヒントを話すことにしました。
その中に「マックスコーヒー」や「茨城弁Tシャツ」「茨城の常識」など笑いの要素を入れることで、カチッとしすぎないようバランスを取りました。

当日は茨城での講演のように会場がドッカーン!ということはありませんでしたが、過去に何度か経験したことのある「アウェー」の雰囲気になってしまうこともなく、また、その後の懇親会では「参考になりました」などの感想をちらほらいただくことができました。
なんとか下田のみなさんの期待を裏切らないレベルの話ができたのかなと思いますが、またいつ県外からオファーが来てもいいように今回の内容をさらにブラッシュアップしていきたいです。

ところで、話は変わりますが、全く予想外の反応もあったので紹介しておこうと思います。

わたくし、伊豆下田の方にとって茨城は行ったこともない未知の世界なのだろうと勝手に思っていました。
なので、「茨城に行ったことがある方はいますか?」との問いかけに、会場のほとんどの人の手が上がったことがビッグサプライズでした。

まあ、よくよく考えれば、自営業という仕事柄、いろいろな県に視察や研修に行くこともあるのでしょう。
また、EXPO85で茨城に行ったという方が多く、これは40歳前後の方が集まっている青年部ならではなのかなと思いました。

ただ、今回はそれだけにとどまらず、意外と茨城に接点がある方が多かったんです。
例えば、奥さんが石下の出身だという方や茨城県庁の採用試験を受けたことがある方などなど。
さらには、館工(=下館工業高校)出身の友達がいるという方も!
まさか、伊豆に行ってまで「だてこう」という言葉が聞けるとは思ってもいませんでしたので、ここから一気に地元トークに火がついたのは言うまでもありません。

その後、いろいろと話をしていくなかで、全く場所も違えば文化も違う茨城の南西部(=私の普段の活動範囲)と伊豆で、共通点が結構あることに気づきました。
もちろん違う点のほうが多いのですが、一番近いと思ったのは、東京に対しての見方やスタンスです。
伊豆は神奈川県の箱根あたりと一緒に見られることも多いですが、静岡でも東京寄りにあるため、県庁所在地の静岡に行くよりも、東京に行く機会の方が多いのだそうです。
私の住んでいる茨城の県西や県南が水戸に行くよりも東京に行くほうが多いことと共通しています。
実際の距離は茨城の方が東京には全然近いのですが、「感覚」的には全く同じなんでしょうね。

それと、私は静岡については今まで全く知識がなかったので、非常に新鮮だったのですが、同じ静岡といっても、場所によって全然カラーが違うのだそうです。
私が行った伊豆は関東を身近に感じているのに対して、浜松など西部は愛知県(三河地方)と接点が多く、中央部は静岡市が中心に据わっている感じとのこと。
静岡市は茨城の水戸みたいな位置付けで、県南は東京寄り、結城とか古河などは栃木や埼玉寄りなのと似ていますよね。

でもそれでいて静岡は魅力度が12位とか13位とかに位置しているんです。
ということは、静岡というのはどこか抜きん出た市町村が他の市をリードしているのではなく、それぞれの地域が魅力を発揮することで静岡全体がイメージアップされ、結果的に高い位置をキープできているのだと思います。
まあ、富士山という日本を代表するシンボルが他をリードしているという見方もできなくはないでしょうが、もし富士山がなかったとしても、やはり茨城以上の知名度は持っているんじゃないでしょうか。

茨城は平地が多くどこにでも住めるため、人口が分散し、イメージリーダーとなれるような市が生まれにくく、それが知名度や魅力度に及ぼすマイナス面をどうしてもクローズアップしてしまいがちです。
でも、静岡のように、カラーの違う地域に分かれていても、全体として高い魅力度を誇っている県もあるんですね。

それを知れただけでも伊豆下田まで行った甲斐がありました。
意外と中だけ見ていると気づかないものって多いですね。

もう十分長文でみなさんお腹いっぱいだと思いますが、最後にお土産にいただいた伊豆の名物を紹介して終わりにしたいと思います。
特産が多くてうらやまし~!茨城は他県から来た人に「いいお土産がなくて・・・」といわれることが多いんですよね。伊豆から学ぶ点はたくさんありそうですよ。

金目鯛 田舎どぶ漬
伊豆下田漁港は金目鯛の水揚げが日本一なのです。
昔はそれほど知られていなかったそうなのですが、かれこれ5年ほど前から県を挙げて金目鯛のPRが行われるようになり、現在では金目鯛といえば伊豆といわれるようにまでなったのだそうです。
茨城も漁業がさかんなので参考にできそうですね。

搾り立て ニューサマーゼリー&シャーベット
ニューサマーオレンジって知ってますか?
伊豆特産のかんきつ類で、品種的には宮崎の日向夏と同じなんだそうです。
伊豆の気候と同じで、味はとってもさわやか。香りはユズに似ています。
地元で消費されることが多く、なかなか県外では買えないそうですよ。
↑のゼリーは冷凍にすればシャーベットになって、子どもたちも大喜びです。

さとう温泉メロン
メロンといえば茨城が日本一なんですが、静岡にはこんなメロンがあるんです。
「温泉メロン」という響きがいいですよね。なんか美味しそうです。
自家温泉の熱を使った温室栽培というのが伊豆ならでは。
普通のハウス栽培よりも高付加価値で、さすが伊豆!


天城産の生わさび、丸山漬、わさび味噌・・・など

『天城越え』で有名な天城は日本を代表するわさびの産地。
生わさびの他に、茎を酢漬けにした「丸山漬」や味噌であえた「わさび味噌」などがあります。

河津三郎の「力石」(芋焼酎)
河津という名前をご存知でしょうか?
最近は「河津桜」で有名だそうですが、古くは「河津掛け」の名前の由来になったところです。
「河津掛け」は、ジャイアント馬場の得意技の一つですが、元々は相撲の新技なんですね。
その「河津掛け」を初めて使ったのが、河津出身の「河津三郎」という力士です。
河津八幡神社には、河津三郎が相撲の鍛錬のために使った「力石」という石が今でも残っています。
この「力石」にちなんで作られた焼酎が↑の「力石」です。
町内の休耕田で作ったサツマイモが原料で、河津でしか買えないレアな一品です。
どうも公式サイトがないようなので、関係者の方のブログをリンクしておきます。

↓ご宿泊はホテル伊豆急へ。海がすぐそこ。絶景です!
izukyu