朝飯は「こうご」と「おつけ」で食っちめえ

一汁一菜という言葉をご存知でしょうか?
ごはんをメインに、おかずは味噌汁と漬物のみという意味ですね。
今では精進料理などでしか聞かない言葉になってしまいましたが、私は子供の頃よくこの言葉を聞きました。

みなさんも小さい頃、食事(特に朝食ですね)で気に入ったおかずがなかったり、おかずが少なかったりすると、母親に文句を言うことがあったと思います。私もよくありました。

うちは農家ということもあり、煮物や漬物など野菜を使ったものは結構充実していたように思いますが、子供が食べたいものってそういうシブくて茶色っぽい食べ物じゃないですよね(笑)。
それでおかずがないから食べれないといってよくグズったものです。

それを見かねたじいちゃんが一言・・・
「朝飯は昔から一汁一菜って決まってんだ」

ちなみに朝飯はあさめしではなくあさはんといいます。

さらに、こう続けます
こうごおつけでさっさと食っちめえ」

こうごとは香々(こうこう)がなまったものです。エリアによってはおごご(お香々がなまったもの)ともいいますね。香々という言葉自体マイナーな感じもしますが、これはもちろん香の物、すなわち、漬物のことです。

もう一つのおつけですが、これは御付物、つまり味噌汁のことです。味噌汁の具はおつけのみといいます。

ということで、私は渋々ご飯に味噌汁をかけて食べたりしました。当時はパン食に憧れたこともありましたが(苦笑)、今となっては懐かしい思い出です。

あ、ここで一点注意しておきますが、最近はご飯に味噌汁をかけるのは行儀が悪いとされている感がありますよね。もしかしたら最近じゃなくてずっと昔から行儀が悪いとされていたかもしれません(苦笑)。

しかし、うちではむしろ推奨されていました・・・というと語弊があるかもしれませんが、おかずがないときや急いで食べたいときなどは味噌汁をかけて食べてしまうのが普通で、少なくとも「卑しい」というとらえ方はありませんでした。

ですから、私自身、恥ずかしいという気持ちは全く沸いてこないですし、むしろ質素=美徳であるという武士道にも通じる農村文化の一つなのではと思ってしまうくらいです。

まあ、だからといって、外食のときにご飯に味噌汁をかけるようなまねはしませんけどね(笑)。TPOをわきまえ、卵かけご飯のように、うち(農家)で食べる朝食のバリエーションの一つとして上手に活用したいものです。

ところで、私がカフェをやるなら(今のところ予定はないですが)、お店の名前は「いばら喫茶」と決めていまして、メニューも工夫して茨城らしいものを加えたいと考えています。
いわゆるモーニングのメニューの一つとして「味噌汁かけご飯」はぜひ加えたいですね。お客様に出すときはあえてご飯と味噌汁に分けて出すようにし、味噌汁の具をおかずにして食べてもらってもいいし、途中で味噌汁をかけて食べるのもOK、もちろん最初から味噌汁かけご飯にしても構いません。毎日違う味噌汁を出すことで、飽きることなく楽しんでもらえるメニューになるのではないでしょうか。

あとは、にぎり飯(エリアによってはおにんこともいいます)も絶対加えたいですね。私なら、精製塩ではない、いい塩を使った「塩むすび」にします。海苔と具は基本的にナシです。なぜかというと、茨城産のんーまいコシヒカリを使っているので、米の味を存分に楽しんでもらいたいから。
一応、トッピングの感覚で具を入れたり、海苔をまくこともできるようにしますが、具をそういうサイドメニュー的な扱いにすることで、米がメインだど!というのを強く主張するのがポイントです。

味噌汁かけご飯とおにぎりは、私に言わせれば、マックなどが進出するはるか昔から日本に存在するファーストフードの元祖なんですよ。

今日の一言: 茨城の味噌汁は具がやたら多い(特に農家)。

※今回は話が脱線して長くなってしまいましたね(苦笑)。まあたまにはこういうのもありでしょう。