茨城のヤンキー
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続・茨城のヤンキー
ヤンキー用語辞典

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続・茨城のヤンキー

「続・茨城のヤンキー」公開にあたってタイトルからもわかるように、このコーナーは「茨城のヤンキー」の続編です。実は『続いばらぎじゃなくていばらき』に載せるために書き上げたのですが、ページ数やジャンルの関係で残念ながらお蔵入りになってしまいました。出来栄えには我ながら満足しているので、次回作に掲載することも考えたのですが、現時点では次回作の構想は全く出来上がっておらず、また、この「続・茨城のヤンキー」には時事ネタも含まれているので、新鮮なうちに公開しておかないと鮮度が落ちると判断し、公開するに至りました。(2006年6月2日 青木)

「茨城のヤンキー」の功罪

前作「茨城のヤンキー」では、ごく一般の日本人の客観的な視点から茨城のヤンキーを語ったわけですが、他県に比べヤンキー比率が異様に高いといわれている茨城で、ヤンキーをヤンキーの視点ではなく一般人の視点から語るという行為は、多くの県民を敵に回してしまうのではないかという恐れからか、今までほとんど行われたことがありませんでした。

そのリスクを冒してでも茨城を変えたいという私の思いが伝わったのかどうかは知る由もありませんが、前作「茨城のヤンキー」に対するみなさんの反応はおおむね好意的なものが多く、特に「今まで茨城にはヤンキーが多いと思っていたけど、あからさまには言えなかった」という一般の人々には熱狂的に支持されました。

そして、噂はインターネットや口コミを通じて瞬く間に広がり、「茨城のヤンキー」はいまや茨城の、いや日本のヤンキーを語る上で欠かせない資料として、確固たる地位を築くことに成功したのです。

当初懸念していたヤンキーたちからの反論なども一切なく、むしろ元ヤンキーの方々からは「俺たちを取り上げてくれてありがとう」とか「ほろ苦い青春を思い出しました」などの感謝の言葉を多数もらってしまい、思わぬ肩透かしをくらったような感じでした。

全く異論や反論がなかったわけではありませんが、そのほとんどは「バイクはCBX、CBR以外にもゼファーや○○も忘れてはいけませんよ」とか「ゴッドファーザーのテーマ」じゃなくて正しくは「ゴッドファーザー愛のテーマですよ」などというような補足的な意味合いの強いものばかりでした。

まあさすがに現役ヤンキーは本を読んだりインターネットをやったりする習慣は持ち合わせていないようなので、全てのヤンキーに受け入れられたとはいえませんが、それを考慮に入れても結果は非常によいものだったといえるでしょう。

これで茨城のヤンキーも自分たちが世間からいかに奇異な存在として見られているのかがわかり、絶滅に追い込まれるだろうと楽観していたのですが、これぐらいで絶滅するような茨城のヤンキーではありませんでした。私の読みは全然甘かったようです。

たしかに暴走族のような王道的ヤンキーは減少傾向にあるものの、そういうヤンキーが一般人に戻ったわけではなく、ちょいヤンキー(通称:ちょいヤン←重要)に姿を変えていただけだったのです。こうなると一見してヤンキーとわからない場合もあって、事態はむしろ深刻です。

また、話題になったことで、ヤンキーといえば茨城、茨城といえばヤンキーという見方も全国的に広まってしまい、例え少数派になっても「俺たちは本場茨城のヤンキーなんだ」という誇りを持ち、頑なに今までのスタイルを貫く者たちも現れてきたのです。

21世紀の少子高齢化社会を前にして、茨城では私が最も恐れていた高ヤンキー化社会が足音を立ててすぐそこまでやってきているのです。土曜の夜に暴走族が減ったからといって、自転車を改造する中学生が減ったからといって、安心するのはまだ早いのです。

特に、これを読んでいるみなさんはだまされないよう注意しましょう。みなさんの多くは都市部に住んでいる方だと思いますが、あなたの住む都市部にはヤンキーがいないだけで、そこから数kmも離れた郊外ではヤンキー兄ちゃんが今日もノーヘルで「ブンブンブブブン」と単車を走らせて、時々地元の中学校に挨拶に行ってしまうんです。いや都市部だってまだまだヤンキーは出没しています。今をときめくつくばでさえ、例えば国道408号などは毎週末ヤンキーのバイク音が聞こえてきますし、県都の水戸にだって数こそ減ってきているもののまだまだヤンキーは生息しているのです。

もちろん平和な生活を送っているあなたを脅すつもりは全くありません。また、ヤンキーを絶対悪とみなし、即刻排除したいわけでもありません。私は一人でも多くの盲目なヤンキーたちに自分のしていることがいかにダサくて、恥ずかしいことなのかを気づかせてあげたいだけなのです。

それでもヤンキーがやめられない者もいるはずです。それが個性だ、自分なりの自己主張だ、といわれればさすがに認めないわけにはいかないでしょう。ならば、せめて反社会的な行為だけはしないよう忠告し、一般の人々とヤンキーとが共存できる社会を築いていくという方法を模索するまでです。

けっして簡単なことではありませんが、私たちにはもう時間がありません。高ヤンキー化社会がそこまで迫っている今、一刻の猶予もないのです。今こそわれわれの知恵をふりしぼって、茨城のヤンキー化を少しでも食い止めましょう!

2006年 茨城ヤンキーの傾向と対策

効果的な対策を打ち出すためには、まず何よりも現状を正しく認識することが重要です。比較的保守的な茨城のヤンキーでさえ、やはり時代の流れに逆らうことはできないのです。時代とともに変化していくヤンキーの動向に常に注意を払い、そのつど有効な手立てを考えていく必要があるのです。

増加する「ちょいヤン」に注意

前作「茨城のヤンキー」や映画「下妻物語」の影響からか、いかにもヤンキーという王道的なヤンキーは最近影を潜めつつあります。道路交通法の改正や警察による取締りの強化によって暴走族や暴走行為をする者もだいぶ減ってきました。しかし、それに代わって台頭してきているのが「ちょいヤン」です。

上下スウェット、刺繍の入ったトレーナー、スポーツブランドじゃないジャージ、成金オヤジ系ファッションなど、ヤンキー=ダサい格好というのは昔から脈々と続いていたわけですが、近年は茨城ヤンキーにもボーダレス化の波が押し寄せており、一般の人々からは異様と思われていたそのファッションにも変化が起きつつあります。

そのなかでも、都会のヤンキー(都市型ヤンキー)の真似をしてみたり、ちょっとヤンキー風のファッションだったり、いかにもヤンキーという格好をしていないヤンキーをちょいヤン(ちょいヤンキーの略)といいます。

このちょいヤンについてはバリバリのヤンキーよりマシじゃないかという意見もあるのですが、バリバリのヤンキーの方はすぐにヤンキーだとわかるので近寄らないよう対処できるのに対して、ちょいヤンはヤンキーかどうか見分けがつきにくいので、実際はよけいにタチが悪いのです。ちょっとヤンキー風ファッションなだけだと思ったら中身はとってもヤンキーということも多々あるからです。

またヤンキーという意識が希薄(いわゆる無自覚ヤンキー)な場合も多く、自分が普通なんだと勘違いしているので、その対応には最新の注意を払う必要があるといえるでしょう。

疑わしきはツッコむ ・・・「割れ窓理論」の応用

ではここでちょいヤンやちょいヤンになりそうな人への有効な対策を考えてみたいと思います。

ちょいヤン対策最大のネックはヤンキーか一般人かの見分けがつきにくい=境界線がはっきりしないところにあります。「ちょいヤンっぽいけどもしかしたら違うかもしれないし・・・」などと迷っていて対策を怠ると、結果的にヤンキー化を放置してしまうことになり社会にとっては大きな痛手となりえます。

そこで提案したいのが「割れ窓理論」の応用です。割れ窓理論は犯罪学などの分野では有名な理論ですが、これは建物やビルなどの窓ガラスが割られていて、そのまま放置しておくと、管理者がいないと思われて、割られるガラスが増え、さらにはそれが建物全体、地域全体の荒廃につながるという考え方です。だから目に見える小さな犯罪を取り締まることで他の犯罪の誘発を防ごうということです。

これをちょいヤン対策に応用するわけです。ちょっとでもヤンキーっぽいなと思われることがあったら「それってヤンキーっぽくない?」とツッコむ習慣をつけましょう。つまり、「疑わしきはツッコむ」の姿勢です。否定はいけません。あくまで同意を求めるような言い方をすれば相手を傷つけることなくヤンキー化を防げるのです。

最初は「いや全然普通でしょ」と思っていた相手も、会う人会う人に「それってヤンキーっぽいよね?」と言われるうちに信念が揺らいでいくことでしょう。そして、自分のセンスや言動がたしかにヤンキーっぽかったかもしれないという認識が生まれ、それがヤンキー抑止効果を生んでいくのです。一つ一つのツッコミはさほどでもないでしょうが、これをできるだけ多くの人が徹底して行うことで大きな効果が期待できるはずです。

危険な「ちょい不良(ワル)オヤジ」ブーム

2005年の流行語に「ちょいモテオヤジ」「ちょい不良(ワル)オヤジ」があります。30〜50代の男性向けファッション雑誌『LEON』が生み出した言葉ですが、このLEONのせいでちょっぴり不良風のオヤジがかっこいいという風潮が生まれ、今までモテない男の代名詞だったオヤジたちにテクニック次第でちょいモテるオヤジに変身できるという??な幻想をも与えてしまいました。個人的にはオヤジに自信を与えたという意味で評価できなくもないのですが、こと茨城に限っては手放しで喜べるような状況にありません。

なぜならいったんヤンキーを卒業したオヤジのヤンキー魂に再び火をつけてしまい「再ヤンキー化」する恐れがあるからです。たしかにLEONの提案するようなちょい不良(ワル)なら全然問題はないのですが、元ヤンであるオヤジたちにとって不良=ヤンキーですから、ちょっぴりヤンキーファッションを取り入れるのがかっこいいと勘違いしてしまうオヤジは少なくないはずです。なんといっても過去にヤンキーファッションをかっこいいと勘違いしていた元ヤンオヤジたちですから・・・。

このようなブームの影響かどうかはわかりませんが、実際に再ヤンキー化してしまったケースもすでに何件か報告されています。それが顕著に現れているのが、「旧車会」の結成です。旧車会とは、元々は「旧型バイクの愛好者グループ」というような意味で使われていましたが、最近は自分がヤンキーだった時代に乗っていたバイクや車を昔のヤンキー仲間と一緒に乗り回す元ヤンオヤジたちという意味合いのほうが強くなってきてしまいました。(旧車会=健全な旧車愛好会、旧車會=元ヤンの復活・・・というふうに表記で分ける場合もあります)

若い頃にはお金がなくて、思うような改造ができなかったオヤジたちも、当時と比べれば経済的な余裕がありますから、「あの頃を夢を今・・・」的な感覚で結構熱が入ってしまうのです。しかも、ただ古いバイク(車)を懐かしむだけならいいのですが、やはり若かったあの頃が忘れられず、つい集団で暴走行為をしてしまったりするわけです。

実際に警察に捕まる者たちも出てきています。警察や家族から暴走行為の理由をきかれても「もう一度風になりたかったんだ」などとわけのわからないことを叫んだり、最近のヤンキーは気合が足りないから俺たちが手本を見せてやらねばという勝手な使命感を持っていることが多く、本人たちに全く悪意がない=無自覚なところが逆に問題の根を深くしているといえるでしょう。

明るい家庭が非行を防ぐ

流行語などというものは一時期だけしか流行しないから流行語というわけですが、「ちょい不良(ワル)オヤジ」ブームをきっかけにして、オヤジの再ヤンキー化が定着しないよう、元ヤンオヤジたちの動向にわれわれは常に眼を光らせておく必要があります。特に「家族との会話が減った」「子育てに協力的じゃなくなった」「寄り合いが増えた」お父さんには注意しましょう。お母さんもこどもに対して「お父さんみたいな大人にはならないでね」なんていうことは絶対に言ってはいけませんよ。ヤンキーは外見はつっぱっていても純粋で傷つきやすい一面がありますから、ふてくされて再び不良の道に走ってしまいかねません。明るい家庭こそが「再ヤンキー化」を防いでくれるのです。

少子化はヤンキー化を助長する

未だ効果的な少子化対策を打ち出せずにいる日本政府。このまま少子化に歯止めがかからなければ、ゆくゆくは労働人口の減少をもたらし、経済活動のみならず年金などの社会保障制度に深刻な影響を及ぼします。

ただでさえ深刻な少子化問題ですが、茨城の場合はこれにヤンキー化が加わることでさらに深刻さが増しています。ここは勘違いしやすい点なので十分注意して下さい。茨城では少子化とヤンキー化の2つに対応しなければならないから大変だと思っている方が多いのですが、この見方は少し違います。最も注目すべきなのは少子化がヤンキー化を助長してしまうという点にあるのです。

どういうことか考えてみましょう。少子化とは、子供を産む数が減る、または子供を産む人が減る現象をいうわけですが、一般の人の場合は子供をあまり産まなくなる、または晩婚化によりある程度年をとってから産む傾向が強まっていくことになります。これに対し、ヤンキーの場合、全体的には少子化傾向にあるものの2人以上子供を作るのはまだまだヤンキーの常識ですし、「早期結婚の法則」(前作参照)によって、20代前半で結婚してすぐに子供を産んでしまいます。そして、問題はここからなのですが、「ヤンキー輪廻転生の法則」(前作参照)で証明されているようにヤンキーの子はヤンキーになる可能性が高いですから、その子もヤンキーになって早く結婚し、早く子供を産むことになるのです。それが延々と繰り返され・・・

もうおわかりですね。一般の人は晩婚+かなり少子化、一方のヤンキーは早婚+やや少子化ですからこのまま少子化が進めば進むほど、相対的にヤンキー人口が増えていき、高ヤンキー化社会になってしまうのです。

少子化・高齢化・ヤンキー化の三重苦を食い止めろ!

これを食い止めるためには大きく分けて2つのアプローチが考えられます。一つは、一般の人がもっと早く結婚し、たくさん子供を産むようはたらきかけること。もう一つはヤンキーの間にも晩婚化、少子化を広めていくことです。

少子化を防ぐための方法や施策については以前からいろいろと論ぜられてはいますが、今のところ有効な打開策は見出せていません。かといって、後者の方法を実際に行うのは無理だと思われます。なぜならヤンキーは結婚するな、子供を作るなというのはある意味人種差別にもとれますし、国や公共団体が公にそのようなはたらきかけをすることは事実上無理だからです。しかも、もしそれができたとしても有効なのは自分がヤンキーだと自覚しているバリバリのヤンキーに対してだけです。その多くを占める無自覚ヤンキーたちは自分はヤンキーじゃなくて普通だと思っているわけですから自分たちには関係がないことと思われてしまい全く効果が及ばないのです。

ということで、残念ながら現在のところ少子高齢ヤンキー化に対する特定の打開策は見つかっておりません。しかしながら、このまま放置しておけば状況はどんどん悪化するばかりです。ここはもう一度原点に返って、ヤンキー化を防ぎ、ヤンキーをやめさせるための地道な啓蒙活動を続けていくほかありません。

1.さまざまな啓蒙活動
前作「茨城のヤンキー」を一人でも多くの人に広めていきましょう。一般の人に対しては「ヤンキーって笑えるね」という気持ちを、ヤンキーに対しては「俺らのやってることってもしかしたらかっこ悪い、恥ずかしいことかも」という気持ちを喚起させられるはずです。

ただし、一般的にヤンキーは本を読まないし、ネットをやらないため、これらの共通認識は一般の人々には広まっても、一番訴えたいヤンキーにはなかなか声が届かないのが現状です。

2.キャンペーン広告
本やインターネットがダメなら別の手段で・・・となるわけですが、テレビやラジオ、雑誌などで広告を打つのは莫大な費用がかかるため一個人ができることではありません。われわれにできることといえば行政へ積極的に働きかけて、大々的なキャンペーンを打ってもらえるようにお願いすることくらいでしょうか。

さすがにテレビやラジオは無理でも、ポスターを警察や各市町村の窓口に貼ってもらうくらいならできるかもしれません。どうせやるならインパクトがあって記憶に残るようなポスターがいいですね。そのためにはデザインも重要ですが、スローガン(キャッチコピー)が何より重要ですので、一般の人からも募集して素晴らしいスローガンを選びたいものです。

ちなみに私だったら・・・
「ヤンキーを しない させない 許さない」
「ヤンキーやめますか それとも人間やめますか」
どっかできいたことのあるセリフですね(苦笑)。すいません。汗

3.法規制の強化
前述のキャンペーンと同じく、行政への働きかけなくしては実現しませんが、道路交通法の改正によって暴走行為が減ったように、法的な規制を強化することは最も効果的なヤンキー対策の一つです。

例えば、こんなのはいかがでしょう。

【ウンコ座り禁止条例】
ヤンキーといえばウンコ座りが基本ですね。この条例は公共の場でのウンコ座りを規制し、犯した者には罰金が科せられるというものです。ただし、最近はウンコ座りが減って、地べたにそのまま座ってしまう若者が増えているので、ウンコ座りに特定せず、13歳(中学生)以上の若者は地べたに座るのも禁止とするのがいいでしょう。

【大股開きの取締り】
ここでいう大股開きとはスクーターに乗ったときの足の開き方を指しているのですが、ヤンキーはスクーターに乗るときに必ず必要以上に股を開くため、それを取締り、股を開かせないようにすることでヤンキー化を防ごうというものです。どれくらい開いたら犯罪になるかが難しいところですが、一般の人はまず開かない角度である90度以上ということにしておけばまず問題はないでしょう。

4.ヤンキー対応マニュアルの配布
ヤンキーに対する接し方を細かくマニュアル化して県民全員に配布します。ヤンキーにからまれたときや呼び出しをくらったとき、暴走族を抜けたいときでも、これさえあれば一安心。さまざまな場面において取るべきベストな行動がわかります。

また、このマニュアルにはヤンキーの習性を逆手に取ることで、ヤンキー化を防いだり、ヤンキーをやめさせたりする方法も掲載されています。

例1)ヤンキーは集団になってこそ力を発揮する→一人だと意外に弱い
ヤンキーが集まると1+1=2以上のパワーが発揮され、一人一人が持っている以上のスゴみが生まれます。特に、暴走行為をしているときはそのパワーが最大限に発揮されるといっていいでしょう。よって暴走行為をしているヤンキーに喧嘩を売ることなどは、火に油を注ぐようなもので、彼らのヤンキー魂をよけいに燃え上がらせてしまい逆効果になります。

ヤンキーに対する攻めが有効なのはヤンキーが一人のときです。よほどの大物でもないかぎり、一人のときのヤンキーは弱いものです。こちらが集団でさえいれば危害を加えることはまずありません。だからといって攻撃を加えろということではありません。まずそういう状況下に持ち込んで、みんなで「ヤンキーってかっこ悪いし、恥ずかしいよね」という会話で盛り上がるだけでいいのです。特に下っ端のヤンキーほど場の雰囲気に流されやすく、確固たる主張がないものなので、意外にコロッと落ちたりします。ただ、頭ごなしに否定すると逆に反発して今以上に燃えあがる場合があるので、あくまでその人を否定するのではなくヤンキー全般を否定することが大切です。

例2)ヤンキーは注目されてこそ燃える→無視する
ヤンキーは注目されるのが大好きです。それはヤンキーが祭り好きなことにも現れていますが、その最も顕著な例は暴走行為でしょう。これは見ている人の大部分が「うっとうしい」という目で見ているにも関わらず、ヤンキーは自分たちが注目されていると勝手に解釈し、それをパワーに変えてしまうのですから、恐ろしいほどのプラス思考です。しかも、そういう行為を否定されれば否定されるほど燃え上がり、それをも自分たちのパワーに変えてしまうため、なかなか有効な手立ては見つかりません。

そこで、それを逆手にとって積極的に注目をしない=無視するという方法を取ってみてはいかがでしょうか。道路交通法が強化された今でも暴走行為をするヤンキーたちには「これだけの危険を冒してまで暴走している俺たちはすげえだろ」という思いが根底にあるはずです。それを周囲の人が全く見ず、その存在を無視し続ければ「ここまでしてやる意味はないのではないか」とヤンキーの中でも迷いが生まれ「パクられてバイクに乗れなくなったら元も子もない」と思う者も出てくるでしょう。

こうして暴走行為をするメンバーが減ってくればしめたものです。さすがに大人数のヤンキーに囲まれては危険ですが、向こうが少人数でこちらの人数のほうが圧倒的に多ければ、ヤンキーたちを指差してみんなでクスクスと笑うという攻撃もできるのです。こちらの人数が多くて、なおかつみんなが嘲笑しないといけないため、多少のリスクは覚悟しないといけませんが、衰退期から絶滅期に入ったヤンキーに対しては最も効果な手段の一つとなるでしょう。

例3)ヤンキーは上下関係に厳しい→先輩を活用する
ヤンキー社会はタテ社会です。ですから上下関係には厳しく、大人になった今でも中学時代の上下関係を引きずっている者が多くいます。この上下関係の厳しさが現代の若者の感覚に合わないことからヤンキーの減少にもつながっているようですが、一度仲間に入ってしまうとなかなか抜け出しにくく、本人はやめたくてもやめさせてもらえないことも少なくありません。

ただ、これもやり方しだいではうまく活用できる可能性があります。ここで活用するのは元ヤンの先輩です。力のある先輩ならそれなりに効果があります。やり方は非常にシンプルで、その先輩に「おまえらもいつまでもバカなことやってないで働いたほうがいいぞ」とか「俺はあの頃を本当に後悔している」などと言ってもらうのです。先輩が現在ヤンキーではなくて、かつヤンキーだった時代を恥ずかしく思っていることとが大前提ですが、ヤンキーは友情を大切にしていますので、友人のためを思うからこそのお願いで、早くまっとうな道に進んでほしいのだということをちゃんと理解してもらえれば、先輩も喜んで協力してくれるはずです。

20XX年 茨城ヤンキーよ永遠なれ!

以下の文は完全な妄想(フィクション)です。こうなったらいいな・・・という希望を込めてお読み下さい(笑)。

われわれの地道な活動は少しずつ広がりを見せ、20XX年頃になると茨城全体に「ヤンキーは恥ずかしい」という共通認識が完全に定着しました。もはや茨城の非武装化ならぬ非ヤンキー化も時間の問題です。

前作でも述べたようにヤンキーは環境が作り出すものです。自分がヤンキーになること、こどもをヤンキーにしてしまうことは社会的にとても恥ずかしい行為という認識が定着した茨城には、連綿と続いてきたヤンキーの伝統を継承する者がおらず、あとは絶滅危惧種に指定された現役のヤンキーが滅んでいくのをただ待つのみです。

しかし、一時は最大勢力を誇ってきた茨城のヤンキーも完全にいなくなってしまうとなるとなんだか寂しい気がするもので、人々の間では昔を懐かしむかのようにヤンキーを懐かしみ、その滅亡を惜しむ声も聞こえてくるようになりました。だからといって自分がヤンキーになるかといえば、そこまでする勇気もないわけで、ただただ傍観するしかないのでした。

このような状況下において、元ヤンの中から自然発生的に「ヤンキー保存運動」が叫ばれるようになります。すでに「生き方」としてのヤンキーは滅んだも同然ですが、代々続いてきたヤンキーの消滅をこのまま黙って見ているわけにもいかず、ヤンキーを伝統芸能の一つとして保存しようとする動きが出てきたのです。その昔、ヤンキー天国とまでいわれた茨城ですから、この運動が実を結ぶのにそれほど時間はかかりませんでした。

そして、ついに「茨城のヤンキー」は国の無形文化財に認定されました。今では祭りなどのイベントで年に数回披露される程度になってしまいましたが、それでも大晦日から新年にかけての「初日の出暴走」には毎年たくさんの見物客が訪れ、いまや茨城で最もメジャーなイベントになりつつあります。

また、ヤンキー保存のためのヤンキー基金に集められた寄付金で、さきごろS市にヤンキー記念館なるものがオープンしました。そこにはヤンキーが愛用していたロケットカウル&三段シート&直管マフラーを装備したバイクやシャコタンのシーマ、セドリックなどのマシンをはじめ、特攻服、学ラン(短ラン、長ラン)、ボンタン、刺繍入りのトレーナー、スポーツブランドではないジャージ、エナメルの靴やベルト、ぺちゃんこのカバン、ダイエースプレーなどのファッションアイテム、スプレーで夜露死苦(よろしく)や愛羅武勇(あいらぶゆう)と書かれたガードレールなどの備品にいたるまでヤンキーに関するありとあらゆるものが展示され、新たなヤンキーの聖地となりつつあります。

この頃から各地で絶滅寸前だったヤンキーの生き残りがしだいに聖地茨城に移住するようになり、観光後進国といわれていた茨城はヤンキーを観光の目玉に据えることで、日本はもとより海外からの観光客をも取り込むことに成功したのでした。あまり知られてはいませんが、茨城のヤンキーと本場アメリカのヤンキーとの国際交流もさかんに行われているようです。

結局、茨城のヤンキーはその数こそ減ったものの、最後まで滅ぶことなく、一つの伝統文化として代々後世に受け継がれていったのでした。

・・・茨城ヤンキーよ永遠なれ!(汗)

→ヤンキー用語辞典









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